【重要】大量の電線・銅線をまとめて売却するメリットと注意点
電気工事や解体工事などで発生する大量の電線・銅線。「処分に困っている」「保管スペースが限界」という声も多く聞かれます。実は、これらの電線・銅線をまとめて売却することで、大きなメリットを得られる場合があります。
ここでは、大量の電線・銅線をまとめて売るメリットと、事前に押さえておきたい注意点について詳しく解説します。
大量売却の3つのメリット
① 単価アップが期待できる
多くの買取業者では、買取重量が多くなるほど、1kgあたりの単価が高くなる傾向にあります。これは「重量によるスケールメリット」が働くためです。
数十kg〜数百kg単位でまとめて売ることで、通常よりも高い単価で買取してもらえる可能性があります。
② 複数回の手間が省ける
少量ずつ持ち込むと、その都度計量・査定・搬入作業が発生します。まとまった量を一度に持ち込めば、回数を減らせて時間も手間も削減できます。
事業者にとっては、スタッフの作業効率も高まり、間接的なコスト削減にもつながります。
③ 在庫管理・保管スペースの最適化
大量の電線・銅線を長期間保管していると、スペースを圧迫したり、銅が酸化して状態が悪くなるリスクがあります。早めにまとめて売却することで、保管リスクを軽減できます。
売却前に注意しておきたいポイント
分別と仕分けをしておく
買取価格は「銅の含有率」や「被覆の有無」で大きく変わります。種類別(VVF、IV、CV、VAなど)にしっかり分別しておくことで、より正確かつ高額な査定が可能になります。
混在したままだと「雑線」として一括査定されてしまい、単価が下がる原因になります。
【関連記事】「電線の種類とその価値を解説」で詳しく紹介しています。
被膜を剥がす手間とのバランス
被覆を剥がして「ピカ銅(裸銅)」にすれば買取価格は大幅にアップしますが、作業には相応の時間と労力が必要です。業務の合間に作業できるかどうか、作業コストに見合うかを検討して判断しましょう。
皮むきの方法は「電線の皮むき方法と専用施設の活用法」で詳しく解説しています。
荷姿・運搬の計画を立てる
大量にある場合は、「まとめて運べる容器(コンテナやフレコンバッグなど)」に整えておくとスムーズに搬入できます。軽トラックやバンでの運搬計画も事前に立てておくと安心です。
まとめ:整理して一括売却するだけで、効率も利益もアップ
大量の電線・銅線をまとめて売却することで、単価アップや作業の効率化といった多くのメリットがあります。一方で、分別や運搬など事前準備も重要です。現場で出た廃材や在庫を放置せず、価値ある資源として一括で売却することで、コスト削減と利益向上につなげましょう。